1000年以上続いてきた勇壮な早船神事
熊野速玉祭(御船祭)
まつりの概要
初日は神馬が渡御する「神馬渡御式」が、つづいて2日目の「御船祭」では、熊野川の河口近くにある御船島(みふねじま)を目指して、神輿を乗せた船の渡御が行なわれます。先導する9隻の船が島を3周し、その速さを競う早船競漕も。
まつりにまつわる物語
神々が日本を支配していた時代、熊野速玉大社の主祭神のもとにお后となる神が来臨しました。その様を再現したのが御船祭です。ご神体を乗せた朱色の船による渡御をはじめ、神馬や神輿の渡御式、御旅所神事など、さまざまな神事が執り行なわれます。
あわせて楽しみたい
熊野の郷土食「めはりずし」は、おにぎりを高菜の葉の漬物で包んだシンプルなもの。その昔、山や畑での作業時に手早く食べられるよう大きく握られていて、食べる際に目を見張るほど大きな口を開けること、また目を見張るほどおいしいことからこの名がついたそう。市内の飲食店で食べられるほか、駅弁にもなっています。
地元の方からひとこと
まもなく2000年に近い歴史を有するわけですが、未来につないでいきたいという思いは毎年強くなっています。