色とりどりの衣装に身を包んだ子どもたちが霊を慰める
白滝るり姫まつり
まつりの概要
戦国時代、追い詰められて滝つぼに身を投げた「るり姫」の供養を行なう伝統行事。地元小学校に通う女児数名が煌びやかな衣装でるり姫に扮して行列をなし、男児はお花でつくられた神輿を担ぎます。るり姫らが見守るなか、神輿は約60メートル下の滝つぼへと投げ落とされます。
まつりにまつわる物語
追い詰められたるり姫は、世継ぎである2歳の息子を抱いて身を投げました。息子のほかに2人の娘がおり、彼女たちに子孫繁栄を託し、飛び込んだと言われています。るり姫の霊を慰めるため、毎年11月23日を祭日とし、この行事が行なわれています。
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まつりの舞台となる白滝公園は、秋の紅葉の美しさで知られています。まつりの期間には夕方からライトアップも実施。園内には7つの滝があり、それぞれ異なる優美な姿を見ることができます。るり姫親子の観音像までの1キロメートルの区間には、160体以上の陶人形・夢わらべたちが並べられています。
地元の方からひとこと
子どもたちも、「まつり」という言葉一つで心が踊ります。今年はまつりがあると聞いたときの、喜ぶ顔が印象に残っています。