裸の男たちによる激しい袋の奪い合い、ぶつかり合い
岩手の蘇民祭
まつりの概要
ふんどしと足袋だけを身に着けた男たちが、夜から朝にかけて、護符の入った「蘇民袋」を奪い合う、1000年以上の歴史を持つまつり。最後に「蘇民袋」を持っていた者が住む方角には、豊作が訪れるとされています。争奪戦の前には川の水や火の粉で身を清めます。
まつりにまつわる物語
「蘇民祭」のポスターは、毎年、「静と動」のイメージ画像を交互に使用することで知られています。裸の男性を全面にだしているため、このポスターが「きわどい」と一部の場所で掲載拒否されたこともありましたが、2020年には歴代のポスター展が開催され、まつりを盛り上げました。
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岩手県南西部にある平泉は世界文化遺産に登録されています。なかでも1000年以上の歴史を誇り、松尾芭蕉も訪れて俳句を詠んだとされているのが「中尊寺」。創建当初の姿をいまに伝える金色堂は、「皆金色」と称される金箔が施された美しい造りになっており、国宝に指定されています。
地元の方からひとこと
これから未来につながっていく1ページに自分がいる、というふうに思っているので、まつりを継承する責任を果たさなければならないと思っています。