自然の材料でつくられた大きなつくりものがたくさん
熊本県山都町・矢部の八朔祭
まつりの概要
田の神に感謝し収穫の目安を立てる日とされる八朔の日(旧暦8月1日)に、豊年祈願を願って行なわれてきたまつり。竹、杉、すすき、松笠などの自然の材料を使い、各連合組がつくりあげた「大造り物」が町中を練り歩く様子は迫力満点です。※今年はコロナ禍のため、規模を縮小しての開催となります。
まつりにまつわる物語
山野に自生する植物でつくられる大造り物は、高さ3m、大きいものでは5mを超えます。テーマは各連合組により異なり、世相を風刺したものや動物などさまざま。当日まで何を出すかは秘密のため、他の組から嫁いできた愛妻を里帰りさせていた時代もあったそうです。
あわせて楽しみたい
橋のなかから水が放出される日本最大級の石造りアーチ「通潤橋」は、国の重要文化財にも指定されており、長さ約76m、高さ約20.2mもの大きさ。また、この通潤橋を含む通潤用水と白糸台地の棚田が織りなす景観も見事です。
地元の方からひとこと
今年はやり切りました。大成功だと思います。来年はまた気持ちを高めて、パワーアップしていきたいですね。