市民の熱き思いで復活! 町中を真っ赤に染める鯛車
鯛の盆
まつりの概要
「巻の鯛車」は、江戸時代末期頃から新潟市の巻地区に伝わる郷土玩具。お盆の夕暮れ時、浴衣姿の子供たちが、明かりの灯った鯛車を引いて歩く姿は、晩夏の風物詩として親しまれていました。現在は「鯛車復活プロジェクト」という市民団体が主催しています。
まつりにまつわる物語
長い歴史のなかで一度は途絶えてしまったこの行事ですが、鯛車に魅せられたひとりの市民の手で2004年に復活を遂げました。鯛車がこの町から消えることのないよう発足した「鯛車復活プロジェクト」が、小学校で毎年鯛車教室を開催するなどしながら、たくさんの子供たちにつくり方を広めています。
あわせて楽しみたい
江戸の頃より港町として栄えた新潟市。南蛮えびをはじめとする魚介類やお米、日本酒などが揃うグルメの町です。つなぎに布海苔を使ったへぎそばや、野菜の煮物でつくったのっぺい汁などの郷土料理のほか、地元グルメとしてイタリアン焼きそばも名物です。
地元の方からひとこと
町の宝であるこのまつりを受け継いでいくという夢を叶えるために、少しでも力になれればと思い活動しています。