神さまを迎えた男児たちが、集落を清めてまわる
酒津のトンドウ
まつりの概要
まつりの主役は、上半身裸になって海辺で身を清めた小・中学生の男の子たち。しめ縄でできた高さ4メートルほどの円錐形の造りもの「トンドウ」の周りを駆け回り、これによって神が乗り移ったとされる子どもたちが、集落の家々を清めて回ります。
まつりにまつわる物語
男児たちが持つ海藻の一部を訪れた家の玄関にちぎって置くと、1年間その家の者は無病息災となるといわれます。港に建てられるトンドウは、松や竹を軸に子どもが編んだしめ縄を何重にも括りつけたもの。翌朝、トンドウに火をつけると、神様は天に帰るとされています。
あわせて楽しみたい
市内には、日本神話に記されている「因幡の白兎」の舞台とされる白兎神社があります。神話にちなみ、皮膚病ややけどなどに効く神社として信仰されています。また、日本初のラブストーリー発祥地ともいわれており、縁結びスポットとしても人気です。
地元の方からひとこと
純粋無垢な子どもたちにとって、厳しい体験が、自信や励みになってくれればと思います。