200年以上継承されている一人立三匹獅子舞
塩原平家獅子舞
まつりの概要
栃木県那須塩原市中塩原では、若い雄の獅子「大獅子」と年輩の雄の獅子「太獅子」、雌の獅子「牝獅子」の計3体の獅子頭を、それぞれ1人でかぶって舞う一人立三匹獅子舞が行われています。鞨鼓(かっこ)太鼓、笛、ササラの演奏に合わせて、安全祈願と五穀豊穣を祈る舞を披露します。演目「弓くぐり」では獅子が弓をくぐる場面がみどころで、戦勝祈願の舞と言われています。
まつりにまつわる物語
はじまりは、平清盛が和歌山の熊野大社への参詣の際に、平家一族の繁栄を願って奉納したものと伝えられています。その後、源氏との戦いに敗れ、この地に逃げ延びた平家の落人によって伝わり、受け継がれてきたとされており、昭和52年に栃木県の県指定無形民俗文化財に指定されています。
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