髭をなでなで、酒をぐびぐび。勧められればもう一杯
ひげなで祭
まつりの概要
五穀豊穣と子孫繁栄を祈願するおまつりです。行事を執り行う氏子には毎年当番があり、その引き継ぎの儀式として、旧当番が新当番にお酒を勧めます。当番はつけ髭を身に着け、酒を勧める際に髭を撫でることから「ひげなで祭」と呼ばれるようになりました。
まつりにまつわる物語
髭をつけた旧当番と髭のない新当番は、両者とも紋付き袴の正装で参加します。最初に飲む酒の量は決められていますが、旧当番が髭を撫でれば「もう一杯」と勧める意味になり、どちらの当番ももう一杯飲まなければなりません。飲み終えるたびに魚を刺した竹串が地面に立てられ、何杯飲んだのかがわかります。
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