国譲り神話を再現した2隻の古代船によるまつり
諸手船神事
まつりの概要
美保関港の凍てつく海を舞台に、2槽の古代船に乗り込む白装束の男たち。威勢の良いかけ声とともに、お互いに水をかけ合いながら漕ぎ、競います。これは、日本神話などにおける国譲り神話のなかで、使者が諸手船に乗って、えびすさまの元を訪れてきた場面を再現しています。
まつりにまつわる物語
諸手船は古代の造船技法を伝える貴重な資料として、重要有形民俗文化財の指定を受けている船です。2本の材木をくり抜いてつぎあわせて造られており、要所には神紋が彫られています。外側には墨を塗り、その上を椿油で磨き上げています。
あわせて楽しみたい
まつりの舞台となる美保神社は、全国のえびすさまの総本社と言われており、商売繁盛や大漁などに御利益があります。神社から仏谷寺(ぶっこくじ)を結ぶ青石畳通りは、敷き詰められた天然石が雨に濡れると青く光ることからその名がつきました。レトロな旅館や老舗店が並び、日本の古き良き風情を感じることができます。
地元の方からひとこと
長年続いてきた神事なので、何かしらのかたちで後世に伝えていきたいと思います。