高さ約16メートルもの万燈をひきまわす姿はまさに大迫力
たてもん祭り
まつりの概要
大漁と海上の無事安全を祈願する諏訪神社の祭礼。「たてもん」とは、高さ約16メートルの大柱に約90個の提灯を吊るした船形の万燈です。総重量5トンにものぼるたてもんを、100名ほどの若者たちが威勢よくひきまわす姿は、勇壮かつ優美な夏の風物詩。
まつりにまつわる物語
たてもん祭りの「たてもん」とは、諸説あるものの、約300年前から大漁と海上の安全を祈願して、供え物を神前に奉納したことからきているといわれます。各町内がいくつかの提灯を台上に吊るしてかつぎまわったものが、明治の頃は25、大正の始めは50と提灯の数が増えていき、現在では90余りにまで発展しました。
あわせて楽しみたい
諏訪神社の近くにたたずむ魚津埋没林博物館では、国の特別天然記念物に指定されている魚津埋没林に出会えます。埋没林とは、文字どおり「埋もれた林」を意味し、魚津埋没林は約2,000年前に河川氾濫や海面上昇が原因で沈んだスギ原生林です。このほか博物館では、大気中の光の屈折によって遠くの風景などが見える「蜃気楼」も見られ、自然の神秘が体感できます。
地元の方からひとこと
海っ子、浜っ子の心意気をぜひ見ていただければいいなと思っています。