仮面神・メンドンが神木を手に暴れ回り、悪霊を祓う
硫黄島八朔太鼓踊り(メンドン)
まつりの概要
毎年旧暦の8月1日から2日にかけ、熊野神社に奉納されます。鉦(かね)を持った歌い手と、矢旗を背負い太鼓を抱えた踊り手が踊り終えると、異様な面を被った「メンドン」が暴れ回り悪霊を祓います。勇壮な踊りや、奇抜な面、衣装など、見ごたえあふれるまつりです。
まつりにまつわる物語
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、硫黄島から出兵して手柄を上げた薩摩の武将の凱旋祝いが、この踊りの始まりとされています。踊りの最中に出てくるメンドンに逆らったり、なかに誰が入っているかを詮索したりしてはいけないと伝えられてきました。
あわせて楽しみたい
人口わずか約120人の硫黄島は、白煙を上げる硫黄岳があり、いたる所から温泉が湧いています。温泉の影響により七色に染まる神秘的な海岸線や、野生化した孔雀を見ることができます。
地元の方からひとこと
この島の大事な民俗芸能です。これでまた一年間、無病息災含めて災いが起こらないようにできたと思います。