南の島の来訪神。日本の神の多様性がここに
悪石島ボゼ祭り
まつりの概要
お盆の最終日にあたる旧暦の7月16日に、ボゼという来訪神が現れ、悪霊や穢れを払ってくれる伝統行事です。長い鼻とギョロッとした目は、南方系の神らしくユニークな姿。赤い土をつけようと観衆を追い回し、実際につけられるとご利益があるといわれます。
まつりにまつわる物語
ボゼは仮面をかぶった神で、トカラ列島の各島に現れました。その名残が悪石島のみに残ったとされています。由来については、お盆の終盤に現れることで先祖の霊を新たな生の世界へ蘇らせるためだという説や、悪霊を追い払うためだという説などさまざまです。
あわせて楽しみたい
悪石島はボゼだけでなく、島内各所に神々がまつられていて、島民は日々の平穏への祈りを捧げています。また、島内は温泉に恵まれています。海を眺めながら入ることができる温泉や、冷たい海水と海底から湧く熱い湯が混ざり合って適温になる海中温泉、無料で利用可能な地熱を利用した砂蒸し風呂などが楽しめます。
地元の方からひとこと
子供のころから親とともに見てきたまつりなので、自分の子供にも大切に伝えていきたいと思っています。